2015年04月26日

CentOS6にawstatsをインストールする

Apacheのログを解析するため、awstatsをサクッと入れる。
環境は、CentOS6 + Apache 2.4 での例。

1. epelからawstatsをインストール

EPELが入ってない場合は適宜いれる。過去記事などを参照。
# yum install --enablerepo=epel awstats
Loaded plugins: fastestmirror
Setting up Install Process
Loading mirror speeds from cached hostfile
:
(略)
:
Installed:
awstats.noarch 0:7.0-3.el6
Complete!


2.awstatsのconfigを書き換える

デフォルトでは、/etc/awstats 以下に、awstats.(ホスト名).conf ができている。
解析するサーバーが1つで、ホスト名とWebサーバー名が同一ならこのままのファイル名でいいが、バーチャルホストを切っていたりして複数の設定にしたい時は、awstats.(設定名).conf という名前でファイルを作成する。(設定名)は、後でアクセスするときに使う。
例えば、設定名www、設定名virtualの2つを使うときはこんな感じにする。
# cp awstats.model.conf awstats.www.conf
# cp awstats.model.conf awstats.virtual.conf
# ls -l
total 320
-rw-r--r-- 1 root root 61665 Feb 21 2013 awstats.model.conf
-rw-r--r-- 1 root root 61665 Apr 26 08:39 awstats.virtual.conf
-rw-r--r-- 1 root root 61665 Apr 26 08:37 awstats.www.conf
それぞれのconfを書き換える。
最低限書き換える箇所は# vi awstats.XXXX.conf
---
LogFile="(ログファイルのパス)"
LogFormat=(ログファイルの形式:1-4)
---
LogFileは、ログファイルのパスを、解析したいログの場所に変更する。複数のログファイルを結合して解析したい時は、
LogFile="/usr/share/awstats/tools/logresolvemerge.pl (ログファイル1) (ログファイル2) (...) |"こんな風にlogresolvemerge.plを使うと、複数ファイルを時系列で並べ替えて結合してくれる。

LogFormatは、ログファイルの形式を指定する。commonの時は4にするが、combinedの方が取れるデータが多いのでオススメ。変更するときはApacheの設定ファイルのCustomLogを書き換える。
# vi (http.confあるいはVirtualHostの中)
---
CustomLog (ログファイルのパス) common

CustomLog (ログファイルのパス) combined
---
古いログをよけてから、apacheをリスタートする。

3.Webからawstatsを見えるように設定。

設定を直接httpd.confかVirtualHostの中に書いても良いし、conf/extra/awstats.conf などに分けてincludeしてもいい。必要なら認証もかける。
例・awstats.confを作る
# vi (apacheのconfディレクトリ)/extra/awstats.conf
---
Alias /awstatsclasses "/usr/share/awstats/wwwroot/classes/"
Alias /awstatscss "/usr/share/awstats/wwwroot/css/"
Alias /awstatsicons "/usr/share/awstats/wwwroot/icon/"
ScriptAlias /awstats/ "/usr/share/awstats/wwwroot/cgi-bin/"

<Directory "/usr/share/awstats/wwwroot/cgi-bin">
DirectoryIndex awstats.pl
Options ExecCGI
</Directory>

<Directory "/usr/share/awstats/wwwroot">
AuthUserFile (パスワードファイルの配置ディレクトリ)/passwd.awstats
AuthName "AWSTATS"
AuthType Basic
Require valid-user
Require all denied
Require ip 127.0.0.1
</Directory>
---

例・httpd.confから設定ファイルをincludeする
# vi httpd.conf
---
:
(任意の場所に追加)
Include conf/extra/awstats.conf
---

例・BASIC認証を設定
# htpasswd -c (パスワードファイルの配置ディレクトリ)/passwd.awstats
New password:
Re-type new password:
Adding password for user XXXX
#

4.初回の解析データ生成

まだ解析データはないので、初回だけ手動でデータを生成する。
ログサイズによっては、初回の生成は時間がかかるかも。
# /usr/share/awstats/tools/awstats_updateall.pl now \
-configdir="/etc/awstats" \
-awstatsprog="/usr/share/awstats/wwwroot/cgi-bin/awstats.pl"

Running '"/usr/share/awstats/wwwroot/cgi-bin/awstats.pl" -update -config=XXXXXX -configdir="/etc/awstats"' to update config XXXXXX
Create/Update database for config "/etc/awstats/awstats.XXXXXX.conf" by AWStats version 7.0 (build 1.971)
From data in log file "/usr/local/apache2/logs/access_XXXXXX_log"...
Phase 1 : First bypass old records, searching new record...
:
(略)
:
Found 1 new qualified records.
#

5.アクセスできるか試してみる

2. で、設定名とサーバー名が同じで1つしかないなら、http://(インストールしたサーバー名)/awstats/ にアクセスしてみる。
設定が複数あったり、設定名がサーバー名と違うなら、http://(インストールしたサーバー名)/awstats/awstats.pl?config=(設定名) にアクセスしてみる。

awstat-example-150426.png


うまくできていれば、解析された結果が表示される。
データの更新は、標準では1時間に1回で、起動のためのスクリプトは /etc/cron.hourly/awstats に配置されている。1日1回に変えたい、あるいは任意の頻度に変えたい場合は、このスクリプトを適当な場所に移したりすると良い。
タグ:Linux Apache awstats
posted by usoinfo at 10:32 | Comment(0) | 開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする